こんにちは、大工です。
近年の構造用金物について、お話します。
在来の木造住宅は、昔から取り付け部分や梁の取り付け部分に
補強の金物を取り付けていました。
しかし、近年の地震の状況などから年々、金物の補強部位が多く
金物自体も頑丈になってきました。
上の写真は、柱が地震で抜けないように、基礎のコンクリート部分から
出ているボルトに引き抜き強度2.5トンの金物でを取り付けた写真です。
柱に打ってある取り付けビスの長さは、75㎜あります。
これを5本締め付けます。
このような、金物の部位は構造計算等により決まり、施工後は第三者機関で
構造検査を受けないとなりません。
在来木造の構造部材で有名な部位は、筋交いだと思いますが
皆さんも名称は聞くことがあると思います。
筋交いも近年はいろいろな、材質がありますが、
木造の筋交いも取り付け部分の補強金物で十分強度が
とれるように進化しています。
梁と梁の交差部分は、今も昔も上記の写真のような
羽子板ボルトが使用されています。
これにより、引き抜かれないように補強しています。
また、梁と梁の継手部分は、写真のようなステンレス製の
補強プレートを取り付けます。
もちろん、梁には仕口と言って木材同士が噛み合うような
仕掛けが、施されています。
このように、多くの種類の金物で補強されているのが
近年の在来木造住宅です。
もちろん、金物はあくまでも補強です。メインは筋交いや
外壁の構造用合板などです。