住宅の基礎について

近年の住宅の基礎は、非常に頑丈な造りになっていて頼もしいです。

昭和の時代は、独立基礎と言って建物の外周部に主に基礎がそれも無筋のコンクリートの塊が

施工されていた訳で、今は写真のようにフルベースで10㎜から13㎜程度の直径の異形鉄筋が

配筋されていますので、強度は比べようもありません。

これも、大きな地震などを教訓に少しずつ改良されて今があります。

 

強度は、強くなり地盤沈下の影響もあまり受けなくなり、いいように思いますが、

最近の豪雨のような状況で、床下浸水などに直面した場合は、床下がプール状態

になり、強制的に排水をしないと見ずが引かない状態になることをご存知でしょうか?

コンクリートで全て囲ってしまっているので、排水しないのです。

工事中は、雨がたまらないように小さな排水管が、数か所施工されていますが、最終的に

シロアリの侵入などの問題から、コンクリートで埋めてしまいます。

そうなると、基礎に溜まった水は自然排水されません。強制的にポンプで汲み上げるしか方法は

ありません。これでも完全には排水出来ないので、心配の元になりますね。

床上浸水の場合は、床自体が使用できないので、剥がしますから基礎の水も排水しやすいのです。

結局床下浸水も、床を剥がさないと完全に復旧はできないということですね。

これは、天災なのでいつどこで起こるかわからないことで、どうしようもありませんが、

万が一そうなった場合は、近年の住宅のほうが、復旧は厄介かもしれませんね。

緊急用の床下排水口を要所に設けるなどの措置が必要ですね。